静岡市周辺の見どころスポットと四季の風物詩イベントをご紹介!

「静岡」駅前のエリアは徒歩圏内に歴史と緑の豊富な「駿府城公園」があり、かつて城下町が広がっていたエリアにはいくつもの商店街が栄えている、市外からも注目されているにぎやかな場所です。地域の人が主催するイベントが季節問わず年間を通して開催されており、話題の絶えないまちです。具体的にどのような名所やイベントがあるのか、現地へ行ってチェックしてみました。

青葉シンボルロードの冬季イルミネーション
青葉シンボルロードの冬季イルミネーション

名店発見が楽しめる「紺屋町地下街」を抜けて市街地へ

「静岡」駅北口を出てすぐ地下に降りると、その先に紺屋町(こうやまち)名店街が続いています。2012(平成24)年にリニューアル後、「紺屋町Be-one(ビー・ワン)」の愛称で親しまれており、この地下街を通りながら呉服町通りの商店街など、七間町エリア方面へ向かうこともできます。

地下街にはラーメン店や居酒屋、こだわりある洋服のセレクトショップ、古着屋、染めや織りのワークショップなどを開くアトリエなど、個性的なお店が目立ちます。「静岡パルコ」や「静岡市美術館」が入る「葵タワー」の入り口もあり、楽しみながら歩ける地下街です。地上の紺屋町商店街では毎月マルシェが開催されており、合わせて地元の名産・名店を楽しむことができます。

飲食店がある「紺屋町地下街」
飲食店がある「紺屋町地下街」

こだわりのお店あり

「紺屋町地下街」には、衣料品や古着店も
「紺屋町地下街」には、衣料品や古着店も


「静岡」駅前のまちの歴史と、南口駅前広場の再開発

「静岡」駅周辺の特徴といえば、「駿府城」の歴史があること。2023(令和5)年の大河ドラマ「どうする家康」では、駿府城下町が舞台の一つにもなっています。今川氏の人質として駿府で生活していた経験があった徳川家康公は、1586(天正14)年に駿府に入り、「駿府城」を築城しました。家康公は1603(慶長8)年に征夷大将軍に任命されて江戸幕府を開きますが、再び1607(慶長12)年に駿府城へ移り、大々的な工事により駿府城下町をつくりました。江戸時代最初の城下町ということもあり、とても繁栄した開放的な町だったようです。

また、静岡市は「JR静岡駅南口駅前広場」にて、エリア拡張を含めた再整備事業を開始すると発表しました。利用者の利便性や安全性を向上を軸に、有識者や交通事業者、地元住民の意見も取り入れながら進められ、2030年代前半の併用開始を目指しています。現在の、ロータリー内にバスと一般車が混在している状況や乗降スペースと待合スペース不足などの課題の解消が期待できます。

新幹線と在来線の改札口がある「静岡」駅構内
新幹線と在来線の改札口がある「静岡」駅構内

花壇や彫刻がある
ロータリー

再開発が予定されている「JR静岡駅南口駅前広場」
再開発が予定されている「JR静岡駅南口駅前広場」


広々としていて開放的、いつもにぎやかな「常磐公園

青葉シンボルロード」の南端に位置する「常磐公園」は、広々としている開放感ある公園。ベンチや遊具があり、いつも人の姿や声でにぎわっている印象です。毎日、決まった時間に噴水ショーが行われており、昼は音楽に合わせて、夜は照明と音楽に合わせたショーが見られます。また、「常磐公園」はイベント会場となることも多く、毎月第2日曜日には朝8時から噴水前で「常磐朝市」が開催されています。

野菜、お茶、おやつ、本、雑貨、ワークショップなど静岡の食材とまちのとっておきが集まる、地元密着型の朝市です。ほかにも、2023(令和5)年は1月に「常盤公園プロジェクションマッピング」、9月に「静岡クラフトビール&ウイスキーフェア2023」が開催されました。

朝ヨガなども開催

常磐朝市
常磐朝市

市街地の憩いの場所

イベント会場にもなる「常磐公園」
イベント会場にもなる「常磐公園」


アートでクリエイティブなイベントに参加できる!

一年を通して静岡市内の会場を変えながら開催されている「シネマdeVIVA!FESTIVAL」は大道芸、ダンス、ミュージック、ファッションショーなどのショーと飲食店や物販のマルシェを楽しめるイベント。スマホで撮影した映像作品を提供できる、クリエイティブな試みや参加型イベントもあります。2023(令和5)年はこれまでに「常磐公園」、「東静岡アートスポーツヒロバ」、「一乗寺」が会場となり、12月10日(日)には静岡市駿河区用宗の「用宗漁港」でも開催。このイベントは「東アジア文化都市2023静岡県」のイベントの一つでもあり、静岡のパフォーマーやアーティストとコラボできるチャンスにもなります。

毎年、季節ごとに大きなイベントや行事が行われるのも特徴的なエリアです。11月中旬〜2月中旬まで開催する「青葉シンボルロードイルミネーション」は静岡市内最大の冬季イルミネーションイベント。南北約500mの長さを誇る「青葉シンボルロード」が光の並木道に彩られ、ハート型のオブジェやメインモニュメント「氷の城」で写真撮影できる楽しさがあります。34回目を迎えるイベントで、毎年、冬の葵区を煌びやかに照らし出してくれます。

パレードも楽しい

「シネマdeVIVA!FESTIVAL」
「シネマdeVIVA!FESTIVAL」

ハートのオブジェも

夜はイルミネーションが点灯する「青葉シンボルロード」
夜はイルミネーションが点灯する「青葉シンボルロード」


春は桜の開花時期に開催される「静岡まつり」

春の静岡と言えば、4月の第1金曜日から日曜日にかけて開催される「静岡まつり」。450年以上の歴史がある「浅間神社」の「廿日会祭」に呼応して、1957(昭和32)年から始まった市民のお祭りで、「ここ駿府で徳川家康公が家臣を連れて花見をした」という故事にちなんでいます。会場は「駿府城公園」を中心に、「呉服町」・「七間町」・「両替町」周辺での市街地エリアなどで行われます。

豪華絢爛、時代絵巻のような「大御所花見行列」や「駿府登城行列」が繰り広げられ、万葉集にも登場する「阿倍の市」は「駿府城公園」で開催されます。同じ頃、「駿府城公園」は桜で満開になります。園内には約500本の桜が植えられており、お堀の水面に映る桜の風景も見られます。見頃は3月下旬から4月上旬で、夜はライトアップも行われます。

「静岡まつり」の会場

「安倍の市」が開かれる「駿府城公園」
「安倍の市」が開かれる「駿府城公園」

春は桜が満開になる「駿府城公園」
春は桜が満開になる「駿府城公園」


七夕まつりに花火大会、夏を彩る

夏は大きなお祭りがいくつも開催されます。そのうちの一つに、7月7日の七夕を中心に数日かけておこなわれる、静岡市の風物詩でもある「清水七夕まつり」があります。清水区内の商店街に昔ながらの竹飾りと個性的な創作飾りが色とりどりに飾られて、期間中はさまざまなイベントや屋台が出てとても活気づき、夏の訪れを感じることができます。

また、7月最終土曜日には「安倍川花火大会」が行われます。1953(昭和28)年の「第一回東海花火大会(当時の大会名)」から数えて2023(令和5)年で第70回を迎えた歴史ある花火大会です。安倍川に架かる「弥勒橋(安倍川橋)」と「安西橋」間の河川敷を会場に、尺玉や大型スターマインなど、迫力ある花火が打ち上げられます。

「安倍川花火大会」
「安倍川花火大会」

「清水七夕まつり」
「清水七夕まつり」


秋は色とりどりの紅葉と、世界各国の大道芸を見られるチャンスも

秋は紅葉の風景を楽しめる自然いっぱいのスポットがおすすめ。清水市葵区の北部、安倍川上流の山間に温泉地「梅ヶ島温泉」があり、ここは標高1,000メートル、1,700年の歴史をもつ温泉で、現在は10軒ほどの旅館や民宿で温泉を楽しめます。秋には周囲の山の木々が色づき、みごとな紅葉風景になります。温泉周辺や湯滝のある「おゆのふるさと公園」を散策しながら、温泉街と紅葉のコラボレーションを楽しめます。

毎年11月上旬には「大道芸ワールドカップ in 静岡」が開催されます。ジャグリングやクラウンなど、各国から集まったさまざまなジャンルのパフォーマーが「駿府城公園」や「常磐公園」をはじめ、七間町や呉服町などのストリートでもパフォーマンスを披露してくれます。市民クラウンが会場を盛り上げたり、まちを歩いているだけでも非日常のステージを体感できたり、まち全体が劇場のような雰囲気になります。開催期間には150万人以上が訪れ、さらに市街地がにぎやかになります。

紅葉した山に囲まれる「梅ヶ島温泉」の風景
紅葉した山に囲まれる「梅ヶ島温泉」の風景

イベントスペースが各所に!

パフォーマーが集まる「駿府城公園」
パフォーマーが集まる「駿府城公園」


発見ポイント!

美しいまち並みの「七間町」
美しいまち並みの「七間町」

  • (1)歴史を感じながらも、今のまちの活気も体感できる
  • (2)多様なイベントが多数開催される、にぎやかなまち
  • (3)朝市やマルシェなど地域の食材や情報が集まるまち

静岡市周辺の見どころスポットと四季の風物詩イベントをご紹介!
所在地:静岡県静岡市葵区