静岡県立浜松西高等学校・同中等部 三科校長先生 インタビュー

緑豊かな高台に建つ 文武両道で知られる伝統校
「静岡県立浜松西高等学校・同中等部」

「浜松」駅から車でおおよそ10分。緑豊かな高台に「静岡県立浜松西高等学校・同中等部」がある。同校は静岡県下で3校ある公立中高一貫校の一つ。中等部・高等学校合わせて1,200名を超える生徒が通っている。今回は同校を訪ね、歴史や特徴などについて校長の三科守先生にお話を伺った。

インタビューに答える三科校長先生
インタビューに答える三科校長先生

6年間を見通し自主性を育む教育
ICTを活用した授業も盛んに実践

――学校の沿革と概要を教えてください。

本校が創立したのは1924(大正13)年です。「浜松西高等学校」としては今年で創立95年を迎えます。中等部は2002(平成14)年に開学し、今年で17年目です。現在は中等部に480名、高等学校に733名が在籍しています(2017年5月1日現在)。中等部は1学年4クラス編成、高等学校は1学年6クラス編成で同じ校舎を使用しており、中等部・高等学校の教室が混在しているフロアもあります。

教室
教室

全校集会で体育館に一斉に生徒が集まるともう満杯状態ですが、若いエネルギーとパワーが充満する空気が伝わってこちらも元気をもらえます。

――学校の特色や教育目標について教えてください。

歴史と伝統があり、文武両道を大切にしている学校です。進学を志す生徒が多く、平成29年度は「東京大学」や「一橋大学」などの国公立に102名、「慶應義塾大学」、「早稲田大学」などの私立四大に529名が現役で合格をしています。本校は「知(高い知性)」「仁(豊かな心)」「勇(たくましい力)」を校訓としており、6年間を見通しながら2年刻みで教育計画を立てていきます。基本は併設型で高校入試がない分、時間的な余裕を様々な教育活動に使えるのも中高一貫校のメリットだと思います。

天井が高く、広々とした図書館
天井が高く、広々とした図書館

近年は県指定事業の学力向上アドバンスハイスクール指定校(2015〜2017年の3カ年事業)となっており、タブレットや大型テレビ、プロジェクターなどICT機器を取り入れた授業にも力を入れて取り組んでいます。いわゆるクラシックな講義式の授業ではなく、意見交換やプレゼンなど、インタラクティブな授業の実践です。

生物室
生物室

――部活動や学校行事について教えてください。

部活動は中等部、高等学校とも全加入が基本です。全国大会へ出場する生徒もおり、運動部、文化部ともに頑張っています。学校行事も様々ありますが、中学3年生時に行う「シンガポール・マレーシア研修」も中等部開設時から続く特徴的な行事ですね。

部活動でも優秀な成績を収めている
部活動でも優秀な成績を収めている

また、学内の行事だけでなく、夏休みの長期休暇などを使った学外行事への参加も積極的に呼びかけています。これが本校独自の取り組み「西山台チャレンジサポート事業」です。関心のあるところへ自主的な参加を奨励・支援しており、これを利用し、短期の海外留学に出かけたり、大学ゼミの公開講座に参加したりする生徒もいます。要は1人で初めての挑戦をするということですね。親御さんも理解のある方が多いです。

3階フロアに設置された新聞。誰でも自由に読める
3階フロアに設置された新聞。誰でも自由に読める

各界で活躍するOB・OG
地域との交流も大切に

――地域との交流はありますか。

9月の体育祭では、近隣の「鴨江小学校」の児童が来校しグラウンドで演技を披露してくれます。また、本校の中・高生と一緒にダンスをすることも。それ以外にも高校1年生で保育・介護研修があり、「鴨江小学校」や養護老人ホームへ出かけて地域の方と交流をする時間もあります。

創立80周年の記念碑
創立80周年の記念碑

また、PTAの方々の協力を経て「保護者・地域の方々と語る会」も実施しています。これは中学1年生・高校2年生が対象となる行事ですが、地域の様々な分野で活躍されている方の講話を聞ける貴重な機会となっています。

学生用玄関
学生用玄関

――浜松西高等学校、同中等部へ通う生徒はどのような生徒が多いですか。

やはり志が高い生徒が多いと思っています。6月の文化祭では生徒自らが企画・運営・演出を考え、協力をして用意周到に準備をしていました。そのほかの行事でもやるべきときに、やるべきことを仲間と協力しながらしっかりやる。きちんとけじめをつけ、勉強するときは黙々と努力する、そういう生徒たちです。

ノーベル物理学賞の天野浩氏の記念モニュメント
ノーベル物理学賞の天野浩氏の記念モニュメント

ノーベル物理学賞を受賞した天野浩さんをはじめ、バルセロナオリンピック銀メダルの溝口紀子さん、浜松ホトニクスの晝馬明社長など、OB・OGに活躍されている方がたくさんいます。
2万7千人の同窓生がおり、横と縦の非常に強いつながりを持ち、母校に対してもフォローしてくれる方がたくさんいらっしゃいます。この環境は生徒にとっても我々教員にとっても非常に恵まれていると感じます。

これまで4名のオリンピック選手を輩出
これまで4名のオリンピック選手を輩出

――今後力を入れて取り組んでいきたい活動について教えてださい。

本校は県教育委員会と連携し、中高一貫教育を実践するなど、常に新しい試みに取り組んできました。グローバル人材の育成など、時代の流れに乗るべきところは先陣を切って積極的に取り組んでいきたいと思います。ただし、どんなに時代が移り変わっても、基本の部分は変わりません。世の中の役に立ち、充実感を味わっていけるような人づくりの土台を作っていくことが本校の役割だと思っています。

外壁の校章
外壁の校章

――鴨江エリアの魅力について教えてください。

このエリアは比較的街中からも近く、アクセスが便利。そして歴史と文化を感じる街です。「鴨江アートセンター」があったり、「蜆塚遺跡」、「浜松市博物館」、「賀茂真淵記念館」などが近くにあったり、活気がありながらもにぎやか過ぎないというところが魅力だと思います。そして鴨江といえば、浜松市指定天然記念物の「根上り松」というシンボルがあります。住宅街の方へいくと細い路地があり、意外なところでお店を発見したりと、散策してみると意外と面白いと思います。

静岡県立浜松西高等学校・同中等部
静岡県立浜松西高等学校・同中等部

静岡県立浜松西高等学校・同中等部

校長 三科守先生
所在地 :静岡県浜松市中区西伊場町3-1
電話番号:053-454-4471
URL:http://www.edu.pref.shizuoka.jp/hamamatsunishi-h/home.nsf/
※この情報は2018(平成30)年3月時点のものです。